佐々木陶器株式会社:岐阜みのじ

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新盆のお迎え方ご案内

よく頂く質問

盆提灯を知ろう
Q. なぜお盆をするのですか?
A. お盆はご先祖様の霊を迎えるために行う行事です。お盆を行う意味の一つは、「亡くなった方の霊をお祀りすること」にあり、ご先祖様との命のつながりを確認する日となります。
Q. お盆はいつするのですか?
A. お盆は8月15日、7月15日の日が中心となり、13日に行う迎え火(この日を盆の入りと呼びます)で始まり、16日に行う送り火で終わるというのが一般的です。8月15日のお盆は「月遅れの盆」とも呼ばれます。この他、旧暦カレンダーによるお盆を行う地域もあります。
Q. 初盆(新盆)とはどのようなお盆ですか?
A. 亡くなられて四十九日法要が終わった後、つまり忌明け後に初めて迎えるお盆の事を特に初盆、あるいは新盆(しんぼん・あらぼん)と呼んでいます。初盆の際には親類や知人が集まり、特に丁寧に供養するのが習わしです。
Q. お盆の準備について教えて下さい。
A. まず、お盆用品の準備をします。お盆用品とは盆提灯、盆棚、精霊棚、迎え火送り火のための苧殻などです。盆提灯をお持ちの方は、箱から取り出し飾ります。古くなった盆提灯で火袋が破損したもの、木製部品・プラスチック部品などが壊れたものは新しい提灯に買い換えることをお勧めします。
Q. 宗派による盆提灯の違いはありますか?
A. 盆提灯には宗派の違いはありませんが、浄土真宗の場合には独自の切子灯籠も用意されています。また地域性による違いがあるようです。新盆の時には白木提灯が基本となります。
Q. 盆提灯は自分で購入しても良いのですか?
A. 地域によって、盆提灯はご親族の方が贈る風習が強い場合もありますが、盆提灯はご自身で用意されても、贈られたものでも、どちらでも構いません。贈り物にする場合には、相手側の意向を確認した方が良いでしょう。
Q. 盆提灯はいつ購入すれば良いのですか?
A. お盆のときに用いる提灯としては6月~7月が中心となりますが、一年を通してお買い求め頂くことができます。地域によっては葬祭時に喪主の方に贈ることもありますので、この場合も通年のお買い求めとなります。
Q. 盆提灯はいつから飾れば良いのでしょうか、また、いつ片付けますか?
A. 8月のお盆の場合は8月初めから、7月のお盆の場合には7月初めから飾っても大丈夫です。片付けるのは、お盆が明ける17日以降ということになりますが、8月盆の場合には8月一杯まで、7月のお盆の場合には月を超えて8月初旬まで飾っても構いません。
Q. 盆提灯はどこに飾るのですか?
A. 盆提灯は盆棚・精霊棚の前もしくは仏壇の前に飾るのが基本です。迎え火、送り火としての灯火にする場合には玄関もしくは窓際に飾ります。
Q. 床置き型の盆提灯と吊るす形の盆提灯、どちらを選べば良いですが?
A. 盆提灯には吊るすタイプの製品と、床に安置するタイプがありますが、どちらでも大丈夫です。吊るす形式の盆提灯には岐阜提灯(壺型)・御殿丸・住吉・博多長などがあります。床置き型の製品には大内行灯と呼ばれる三脚形式の製品のほか、最近ではマンションなどにもマッチするデザインの製品もあります。狭いスペースの場合には、吊るすタイプの盆提灯の方が良いかもしれません。地域によってよく使われる提灯もありますので、贈り物にする場合には確かめた方が良いでしょう。
Q. 盆提灯は一対で飾らないといけないのですか?
A. 盆提灯は一対を基本として飾る習慣を持つ地域もあり、一対で飾るのが理想です。ただし、スペースの問題もあり、飾る場所が狭い場合には一対でなくとも大丈夫です。
Q. 盆提灯の絹張りと紙張りの違いはなんですか?
A. 盆提灯の明かりが点る部分を火袋と呼びますが、この火袋には絹を張った製品と紙を張った製品とがあります。一般的に言えば、絹張りの製品の方が光が通過しやすく明るい雰囲気、紙張りの製品は幽玄な雰囲気となります。絹張りには「二重張り」の製品があり、この製品の場合には内張り・外張りの二重の火袋となり、より柔らかい光のイメージとなります。実際にご覧になってお確かめ下さい。光源は電気灯、電池灯があり、回転灯籠タイプの製品もあります。
Q. 家紋入り提灯を求めたいのですが。
A. 家紋入り提灯の場合には家紋を入れる製作期間が必要となりますので、なるべく早めにご注文ください。
Q. 盆提灯を片付ける時の注意点はありますか?
A. 明かりの点る火袋に絵柄の入った盆提灯の場合、毎年使えますので、使用後は丁寧に入っていた箱の中に戻します。この際にはお香などの防虫剤を入れて仕舞うと良いでしょう。
Q. 盆提灯を捨てる場合にはどうしますか?
A. 初盆用の白木提灯は初盆の時の使用が原則となりますので処分することになりますが、地域のルールに従うようにします。提灯の一部を送り火の素焼きの皿の上で自分で焚き上げ、その他の部分を捨てることも一つの方法です。
まとめ 提灯は精霊送迎の意味だけでなく、精霊に安らかに成仏してほしいという祈りと、生前のご恩に対する感謝の気持ちを込めた大変心のこもった先祖供養の表し方です。ご自身で用意する時も、贈り物にする時も真心を込めて選びたいものです。現在、日本各地で行われているお盆の行事は、古くからの農耕儀礼や祖霊信仰などが融合して伝わった風習が多く、地域や宗派によってさまざま違いがあります。その意味では、これが絶対正しいお盆の迎え方という決まりはありませんが、一般の家庭では、家族や親戚が集まり先祖の霊を迎え、今の自分があるのは先祖のおかげと感謝供養する行事として行われています。